一般社団法人自律神経足つぼ研究所 | お店のミカタ https://jiritsushinkei-ashitsubo.on.omisenomikata.jp/ 【足つぼ】 足つぼチャートは必要? Tue, 11 Mar 2014 15:24:18 +0900 631176 https://jiritsushinkei-ashitsubo.on.omisenomikata.jp/menu/631176
悪い箇所の足つぼチャートは必要?


 
 
最近施術後に「足の反射区のこの部分が悪いですよ」と言う意味の足つぼチャート(反射区表)を渡してくれるサロンが増えました。この表、実はあまり当たっていないことが多いのです。もっとつっこんで言うと足の状態を見抜ける力量を持ったセラピストは残念ながらそれほどいないのです。理由を説明します。
 
 
足の状態は実は1日でも大きく変わります。昨日かたかった所が、今日柔らかくなっていたり、その逆もあります。もっとすごいことに、昨日老廃物だらけで全体がかたくなっていた足が、今日柔らかくなっていたり、その逆もまたあるのです。一回の施術でこれらが判断できますか?
無理です。
 
 
また続けて施術をしてみるとわかるのですが、初めかたかったものが、3~5回位回数を重ねていくと柔らかくなっていきます。同じお客様が同じサロンに5回通ったとします。いつも同じセラピストに当たるとは限りません。毎回違うセラピストに当たった場合、このお客様の足の変化に気付かない可能性が高いのです。
 
 
また、初めて足つぼを受ける、あるいは滅多に受けないお客様はたいがい胃腸の反射区(特に右)がかたくなっています。これをお読みの方の中にもリフレや足つぼのお店に行って「胃腸がお疲れのようですね」と言われたことがある方は多いと思います。
 
 
だいたい誰でも胃腸については心当たりがあるものなので「ああ、やっぱり」と思ってしまうのですが、この胃腸の反射区は3~4回施術を繰り返していくと柔らかくなってきます。「初めは大勢の人が胃腸が悪かったのが3~4回でみんな良くなってきた」などということは不自然でしょう。
つまりこのような判断をするということは反射区の見方がまだわかっていない未熟なセラピストさんなのです。
 
 
厳しい言い方をしましたが、実はセラピストさんの立場に立ってみればこのように反射区を判断してしまうのは無理もないことなのです。特に大手のサロンでは一人のお客様を一人で続けて施術することは滅多にありません。一日何人ものお客様をアットランダムに施術するのですから、一人のお客様の足の状態の変化を見るという発想そのものがないのです。
 
 
また、固い箇所・老廃物が溜まっている箇所が即悪いと判断するのはあまりにも性急です。たとえば肺・気管支、腹腔神経叢などは骨の構造上どうしても老廃物が溜まりやすく、これが本当に体調不良から来る老廃物なのか、物理的に単に溜まりやすいから溜まっているだけなのかを判別することはかなり難しいことです。
心臓、肝臓も含め内蔵系はこの傾向が強い反射区で、一回の施術で判断することは難しい箇所です。初回に“足つぼ反射区表”を作りお渡しすることが無意味であるということです。
 
 
初回に反射区表を渡すより、通って頂き、何度も定期的に施術を受けていく中でご自分で痛かった箇所が変化していくのを感じていただいた方がどれだけ有効でしょうか。リラクゼーション目的で占いもどきでやるならいざ知らず、健康目的で足つぼを施術するなら、当たらない足つぼ表など作るのはやめたほうがいいでしょう。また、施術を受ける側も、もらってもあまり信じないほうがいいです。